発売から4周年ということで
ステラグロウのボツイベントにある花鳥園イベントのテキストを掲載

王都の休日に組み込まれる予定だったテキストに見えるが、長くなりすぎることやモルディがいなくて ののかがいるなど、魔女同士のイベント量調整もあってボツになったのかもしれない
【花鳥園イベント前夜】
Block1
ふう…これで一通り回ったかな。
マリーも疲れただろ。
そろそろ帰るか。
マリー、上のまぶたと下のまぶたが
くっついちゃいそう…
はは、お疲れ様。
それじゃあ、帰って早く寝よう。
うん…!
Block2
まあ、ちょうど良いところに!
陛下!
どうしたんです、こんなところで…
あなたたちを待っていたのです。
この子がマリーですね。
おねえさん…だれ…?
私はアナスタシア。
この城の主です。
ええ!?
こんなにおっきいお家、すごいねえ!
ふふ…クラウスの報告通り、
なんとも可愛い女の子ですね。
アナスタシアもきれいだよ。
お友達のメディアとおんなじくらい!
マリー、この方は名前じゃなくて
陛下って呼ばなきゃダメなんだぞ。
良いのです、アルト。
ねえ、マリー。
私もあなたのお友達にしてくれますか?
うん!
そのかわり、お友達はマリーと
遊んでくれなきゃだめなんだよ。
もちろんです!
私は時間があるときは奥の温室に居ます。
いつでも遊びにきてくださいね。
わあーい!
Block3
えへー…
なーにニヤニヤしてるんだ?
日記帳、なにかこうかなって
かんがえてるの。
ページが無くなったら
また新しいの買えばいいからさ。
とりあえず、絵とか…
好きなことなんでも書いてみろよ。
うん!
今日はいろんなことがあったから、
かくことたくさんだね。
日記書いたら、
自分の部屋に帰るんだぞ。
マリー、ひとりで寝るの…?
…ひとりじゃ眠れそうにないか?
……うん。
…仕方ないなぁ。
じゃあいいぞ、ここで寝て――
ちょっと待ったー!
り、リゼット!?
ずるいよ、マリーを独り占めして。
独り占めなんてしてないだろ!
してるじゃない。
みんなマリーと遊びたかったのに、
一日中連れ回しちゃって…
そ、それはいろいろと
用事があってだな…!
用事があるなら、私にも手伝わせて。
アルトってば、
すぐに自分ひとりで片付けちゃうんだもん。
それは、ほら。
久々の休暇だし、ゆっくりしたいかなと…
け、けんかはダメだよ…?
ほら、
マリーまで不安な顔してるだろ。
ご、ごめんね、マリー。
怒ってるんじゃないんだよ?
うん…!
Block4
それなら、マリーを連れて行っていいぞ。
俺じゃなくても、
誰かと一緒なら眠れるだろ。
ほんとにいいの!?
大丈夫だよな、マリー?
Block5
うん!
マリー、今日はリゼットとねる!
やったー!
じゃあ、ふたりでいろいろお話しようね!
あんまり夜更かししちゃダメだぞ。
もう、
アルトったらお父さんみたいだよ?
そ、そうか?
それじゃ、アルト。
おやすみなさい。
おやすみ、アルトー
ああ。 ふたりとも、おやすみ。
やれやれ…
俺もさっさと寝よう…
Block6
…なんか、妙にベッドが広く感じるなぁ…
【花鳥園イベント開始前】
Block1
ふぁああ…
すー……すー……
…ん、マリーはまだ寝てるのか…
…アルト…?
起こしちまったか。
おはよ、マリー…
…って…えええ!?
な、なんでマリーがここにいるんだよ!?
リゼットのとこで寝たはずだろ?
…あれ? ほんとだ…
なんでマリー、ここにいるんだろ…
寝ぼけてこっちに来ちゃったんだな。
ま、仕方ない。
リゼットには後で説明しとくよ。
こんな朝早くに…リゼットか?
ざ~んねん!
下町の看板娘、ビアンカちゃんでした~
なっ、何の用だ!?
あ~、ひどいなぁ、その言い草!
せっかくいいモノ持ってきてあげたのに。
いいモノって…
もしかして、マリーの身元が…?
ふっふっふ…じゃじゃ~んっ!
これを見よっ!
これは…
王立花鳥園、招待券…?
そう!
今日限りの招待券が売れ残っちゃってさ。
せっかくだから、
マリーにプレゼントしようかなって。
へぇ~、そりゃありがたい。
あ、残念ながらあたしは仕事でムリっす。
いや、誘ってないけど。
ま、代わりと言っちゃなんだけど
誰かイイ娘誘って行っちゃいなよ!
マリー、花鳥園に行ったら
花とか鳥とか、たくさん見れちゃうよ~
ありがとう、ビアンカ!
い~い笑顔!
それじゃ、楽しんできなね。
うん!
ビアンカも、お仕事がんばってね!
しかし、誰かイイ娘って言われてもなぁ。
あとひとり、誰を誘おうか…
Block2
よし、あいつに声かけてみるか!
【リゼット編】
Block1
うわあ…すごい!
鳥さんにお花…
しらないものが、いっぱいある!
王立花鳥園…素敵な施設だね。
こんな場所があったなんて、
知らなかったなぁ…
えーと、パンフレットによると…
『この花鳥園は、
建国の父・アルフレート1世が――
第一王女アナスタシアの
3歳の誕生日を祝し建造したものである』
…だってさ。
デカい誕生日プレゼントだなぁ。
アナスタシアって、
ヘーカのアナスタシア?
ああ、そうだよ。
アナスタシアは、お家だけじゃなくて
お庭もおっきいんだねー
そう言えば、アナスタシア陛下は、
園芸がお好きだって聞いたことがあるなぁ。
ここの中にも、陛下が品種改良した植物が
植えられてるってさ。
マリー、アナスタシアのお花みたい!
よし、行ってみるか。
Block2
…………
マリー、どうかしたか?
ねえ…きこえる?
鳥の歌…きれいなこえ…!
この声…カナリアだね。
カナリア…
黄色い色をした、
歌がとっても上手な小鳥だよ。
こんなにじょうずに歌えるなんて、
いいなぁ…
マリーもいつか、
こんなふうに歌えるかな?
歌えるように、なりたいねえ…
おっ、あそこにいる黄色いの、
カナリアじゃねーか?
ホントだ!
おーい、カナリアさーん!
ありー…
行っちゃったあ…
カナリアは臆病だから、
優しく近づいてあげないとダメだよ。
小さな声で、静かにお話してみて。
わかった!
ほら、あっちの木にとまってるぞ。
そーっと近づいて…
う、うん…!
こんにちは、カナリアさん…
マリーと、おともだちになってくれる…?
おしゃべりできた!
やったぁ!
すごいぞ、マリー!
わーい! わーい!
可愛いお子さんですなぁ。
鳥も喜んでますよ。
お子さん…?
アルトとリゼットは、
マリーのパパとママ!
お、おい、マリー!
いいねえ、
しっかり者のお父さんに優しいお母さんか。
みなさん、どうぞゆっくりと
楽しんでいってください。
はい、ありがとうございます。
否定しろよ!
いいじゃない、ここはマリーのため。
寂しい思いをさせちゃだめだよ!
うーむ、そうか…
つぎは、あのピンクいろの1本足さんにも
ごあいさつしてくるね!
マリー、気をつけて!
そんなに急いじゃ転んじゃう――
きゃあっ!
お前もな、リゼット…
Block3
今日はありがとう、アルト。
ビアンカさんにも、お礼言わなきゃね。
あいつはお礼より、
店の商品買った方が喜ぶよ。
それもそうか…
マリー、いっぱい鳥さんみたよ。
お花も、ちょうちょも!
良かったな、マリー。
それじゃあ、そろそろ帰ろっか。
ああ、行こう。
Block4
…ねえ、
アルトはどうして私を誘ったの?
どうしてって…
お前、鳥とか花とか好きだろ。
…なんだか最近、アルトがヘン。
変とはなんだよ、変とは。
だって突然
スイーツ巡りとか、花鳥園とか。
女心が分からない狩りバカって、
村の女子の間で有名だったアルトが…
…ひどい言われようだな、おい…
あ!
さては、好きな女の子ができたな?
はぁ!?
なんでそうなるんだよ!
母さんが言ってたの。
男の子は、好きな女の子ができて
初めて大人になるんだよ…って!
…………
ホントは今日も、
気になる子を誘って断られたんでしょ?
ポポかな、サクヤかな…
それともまさか、ののか…!?
ないないない!
断固としてない!
ええー、そうなんだぁ…
ようやくアルトにも
春が来たかと思ったのに。
今日はただ、
ゆっくり羽伸ばしたかっただけだって。
お前と一緒が、一番気楽だからな。
マリーだって懐いてるし。
なるほど、そっか。
それなら、素直に喜んじゃおうかな。
誘ってくれてありがとう、アルト!
ま、のんびり楽しもうぜ。
おーい、マリー!
あんまり先に行くなよ!
はーい!
【ポポ編】
Block1
うわ―――!
見たことないお花がいっぱいだー!
すごいね、ポポ!
ふたりとも、走っちゃだめだぞー!
はーい!
はーい!
やれやれ…
これじゃ遠足の引率みたいだな。
見て、マリー。
この葉っぱ、変わってるねー
ぎざぎざがついてて…
おおきなお口みたい。
つついてみよっか!
あっ、おい!
その草は――
……!!
ひゃああああっ!?
は、葉っぱに、噛まれたー!
アルト! アルト!
ポポが…食べられちゃった…!
…だから言わんこっちゃない。
えーと、パンフレットによるとだな…
『この植物は食虫植物と言い、
葉に留まった昆虫類を捕食する』だって。
葉っぱなのに、虫さんを食べるの!?
ポポも食べられちゃうのかな…
…怖いよう…
大丈夫だよ、食べるのは虫だけだ。
人間を食べたりはしませんって書いてある。
ほっ…
だけど…せっかくならバラとかさ、
もうちょっと女の子らしい花見ようぜ。
あっちから、いいにおい…!
あ、おい!
マリー、どこ行くんだ?
Block2
このお花だ!
マリー、このにおい、すき。
ほんとだー!
いいにおい!
この花はスイートピーっていうんだって。
アナスタシア陛下が品種改良で作った、
新色の株らしい。
ほへー…
女王陛下ってそんなことまでできるんだ…
こっちのお花は、ポポと同じ匂いがするよ。
あ! ポポ、これなら知ってるよ。
タンポポだもん。
タンポポ…
まえに、ポポが飲ませてくれた…
そう、タンポポコーヒーは
タンポポの根っこからつくるの。
今日もポットにいれて
もってきてるんだよー
そ、そうか…
準備がいいな…
うん!
アルト、そろそろのど渇いた?
い、いや、まだ大丈夫かな!
そっかぁ。
じゃあお昼ごはんのときだね!
そういやあっちの広場に、
アトラクションがあったな。
行ってみるか?
うわーい、行く行く!
からくり、からくり!
ちょ、おい…引っ張るなって!
せっかくアルトがさそってくれたんだもん!
今日はめいっぱい遊ぶんだー!
あそぶんだー!
こら、ふたりしてぶら下がるな!
腕が抜けちまうだろ!
うで…ぬけちゃうの…?
だいじょーぶだよ、アルトは強いもん!
ね、アルト?
そりゃ、ポポとマリーに比べたらな。
アルト、すごいね!
かっこいいね!
そ、そんな期待を込めた目で
見られると…
それじゃあ、
このまま広場までお願いしまーす!
ぐっ…
よし、しっかりつかまっとけよ?
ぬおおおおっ!
すごい…
お空をとんでるみたい!
わーい、
アルト、すごいよー!
Block3
はぁ~…
楽しかったねえー!
うん!
いっぱいあそんだね。
そりゃ良かった…
アルト、疲れちゃった…?
ん? いや、大丈夫。
ちょっと休めば――
…ぎゅぎゅぎゅぎゅー
……!?
えへー…
ポポのまねだよ!
それじゃあポポもー!
ぎゅぎゅぎゅぎゅーっ!
ちょ、ちょっと…
周囲の視線が、痛いんだが…
アルト、元気でた?
そ、そうだな…
やったぁ!
わーい!
よし、そんじゃあ帰るか!
【サクヤ編】
Block1
うわぁ…きれいなお花!
鳥さんもちょうちょも…いっぱいいるねえ。
ふーん、花鳥園か。
アンタにしちゃ気が利いてるじゃん。
そりゃどーも。
だけどアタシ、
子どものお守りとかマジ勘弁だからね。
大丈夫だ。
そこは全然期待してない。
よろしい。
ここって確か、
女王陛下の実験園でもあるのよね。
アナスタシア陛下の…?
園芸がご趣味なのよ。
バラの品種改良に関しては、
ちょっとした権威だって話よ。
へえ~、じゃあここの植物も…
陛下が育てた株がいくつかあると思うわ。
あ、ほら…あのバラ。
いいにおい…
あれ、このバラの名前…
『サクヤ』って書いてあるぞ。
そう、アタシが姫巫女に選ばれたとき、
お祝いに陛下から贈られた品種なの。
へえ~…
だからこんなにきれいなんだね。
マリーってば、分かってるじゃん。
そうなのよ、私に似合うバラをって
改良された品種なんだから!
あ、おい!
触っちゃダメだぞ、すごいトゲだ…
真っ赤でトゲが鋭いバラ…
うーん、たしかにサクヤっぽいな。
…それ、どういう意味よ?
…………
お、マリー。
あっちにクジャクがいるぞー
くじゃく…?
みたいみたい!
よーし、それじゃあ競争だ!
わーい!
あっ、こら、待ちなさいよ!
Block2
あれがくじゃくかぁ…
すごいね、羽、きれいだね!
アタシはクジャクっていまいち
好きになれないなー
へえ…意外だな。
ああいうハデなの、好きそうなのにさ。
派手ならなんでも
良いってわけじゃないの。
美しさの中にも、美学が欲しいのよね~
ビガク…
そう、あの派手な羽があるのは
クジャクのオスだけなの。
メスの気を引くために着飾ってるワケ。
ヤじゃない?
モテるために必死でオシャレぶる男なんて。
ひでぇ言い様だな…
お前だって、オシャレ好きだろー
別に、アタシは
モテるためにやってるワケじゃないもん。
ちゃんと内面も磨いてるし、
第一、クジャクみたいにケバくない。
いやー、十分ハデだと思うけどな。
ハデじゃない。
華やかって言いなさい!
じゃあ、この子は?
お、チョウチョか!
よく捕まえたなぁ。
珍しい…これ、ヒアゲハよ。
アマツのチョウチョなの。
ちょうちょ、好き?
そうね、蝶は好きかな。
はかなくも、美しくって。
それに、ヒアゲハはアマツじゃ
火山の神様のお使いでもあるのよ?
へえ~…
確かにこの真っ赤なチョウチョ、
火の粉が舞ってるみたいだもんな。
ひらひらきれい…
さっきのバラより、サクヤににてるね。
え、ほ、ほんと…?
やだ、ちょっと…
嬉しいじゃない…
なんだ、サクヤ…
照れてんのか?
マリー、こっちにいらっしゃい。
アゲハ蝶は橘の花が好きなの。
ほら、ストローで蜜を飲んでるでしょ?
ほんとだ!
みんな、おなかいっぱいのむんだよー
ひねくれてんだか単純なんだか…
だけど、
仲良くなったみたいで一安心だな。
Block3
おーい、ふたりとも、
そろそろ帰ろうぜー
はぁ? なに言ってんの?
まだそんな時間じゃないでしょ!
何時間遊んだと思ってるんだよ…
マリーも疲れてきてるだろ。
えっ、ホント!?
マリー、アンタ大丈夫?
マリー、だいじょーぶ、だよー…
…ご、ごめん…
つい引っ張り回しちゃった…
ううん、マリーうれしいよ。
サクヤとなかよくなれたもん。
あ、アタシも…
子どもは苦手だけど、アンタは別ね。
えへー…
よし、そんじゃ帰るぞ!
はーい!
【ののか編】
Block1
ふぁっ!?
わ、わたしと、花鳥園、ですか…!?
い、いい…いけません!
主を差し置いて、保養だなんて…!
保養って…
たかが半日、遊びに行くだけだろ。
花はキレイだし、ゆっくりできるし…
楽しいぞ~?
うう…行きたい…
なにもかも忘れて行ってしまいたい…
ですが、忍びとは
24時間365日忍びなのです。
主の側を離れるわけにはいきません。
にんにん!
むう…
よし、それならこうしよう!
Block2
うわぁ…きれいなお花!
鳥さんもちょうちょも…いっぱいいるねえ。
…で、なんでアタシがアンタたちと、
遠足ごっこしなきゃいけないワケ?
仕方ないだろ。
サクヤと離れるわけにはいかないって、
ののかが言い続けるんだから。
それじゃ、まるでアタシが
ののかのオマケみたいじゃない。
はうう…
そんなこと、あるわけないのです…!
わたしはいつでも、サクヤ様の忍び。
つまりは影、付属品、パンのみみ…
そう思うなら、この無駄に存在感ある
乳袋からなんとかしなさいよ。
ふぁっ!?
つ、つかまないでくださいい~!
けんかは、ダメだよー…
ったく、マリーを困らせるなって。
わ、分かってるわよ…
では、あちらの温室のほうを
見てみましょ――ふあっ!?
Block3
ぐふっ…!
ののか、アルト、しっかり~!
ふぐううう…!
も、申し訳ありません!
サクヤ様の前で、こんな…
こんなみっともない大失態ををを…!
ったく…
だからアンタは歩く鈍器だってのよ!
ほら、さっさと立ちなさい。
アルトが窒息してるわよ。
は、はい~!
Block4
ふう~、大変失礼しました!
ささ、わたしのことは気にせず温室へ!
ボケッとしてないで、行くわよ!
はぁ…はぁ…はぁ…
これ…もはやラッキーでもなんでもなく…
いつか命に関わる事態になるぞ…
アルト…かお、まっさお…
Block5
うわぁ…いいにおーい!
こんだけ花が咲いてると、
匂いでむせちまいそうだな。
この温室には、サクヤ様のお名前を
冠したバラがあるはずなのです!
アンタ…よくそれを覚えてたわね。
もう10年以上前の話よ?
サクヤの名前って、どういうことだ?
女王陛下はバラの品種改良がご趣味でね。
アタシが姫巫女に選ばれたとき、
お祝いに陛下が贈ってくださったの。
初々しかったサクヤ様にぴったりの、
大輪の紅バラでしたねえ~…
それって、いまのアタシは
スレてるって言いたいワケ…?
ちちち違いますよう~!
どうせいまのアタシは食虫植物よ!
ラフレシアよ!
ふええええ…!
あっ、この花!
お、サクヤのバラ、見つけたか?
ううん…マリーのお花、みつけたよ。
マリーさんのお花…?
これは…マリーゴールドかぁ。
へえ…確かに、マリーの花ね。
アタシのバラほどじゃないけど、
マリーにはぴったりの花じゃない?
元気良くて、可愛らしくて、
マリーさんによく似合います!
えへー…
ののかとアルトのお花もあるのかな…
マリー、さがしてみるね!
マリーさん、なんてお優しい…
仕方ないわねえ…
アタシも付き合ったげるわよ。
ののか、ののか、と…
サクヤ様まで…
わ、わたし、
幸せすぎて死んじゃいそうですう…
Block6
ののかのお花も、アルトのお花も、
なかったねえ…
すみません…
わたしの名前が、ののかじゃなければ…
おいおい、それじゃ本末転倒だろ!
そうよ、無ければ付ければいいだけ!
付ける?
陛下がアタシの名前を冠したバラを
作ってくださったみたいに…
いつか花に自分の名前を付けられるくらい、
偉い人間になれってことよ。
ほあ~…
なるほどな。
サクヤもたまには良いこと言うじゃないか。
たまには、は余計よ!
マリー、がんばるよ!
あたらしいお花みつけて、
ののかとアルトの名前、つけてあげる。
はうう…
もったいないですうう…
よし、それじゃあそろそろ
帰るとするか!
ステラグロウのボツイベントにある花鳥園イベントのテキストを掲載

王都の休日に組み込まれる予定だったテキストに見えるが、長くなりすぎることやモルディがいなくて ののかがいるなど、魔女同士のイベント量調整もあってボツになったのかもしれない
【花鳥園イベント前夜】
Block1
ふう…これで一通り回ったかな。
マリーも疲れただろ。
そろそろ帰るか。
マリー、上のまぶたと下のまぶたが
くっついちゃいそう…
はは、お疲れ様。
それじゃあ、帰って早く寝よう。
うん…!
Block2
まあ、ちょうど良いところに!
陛下!
どうしたんです、こんなところで…
あなたたちを待っていたのです。
この子がマリーですね。
おねえさん…だれ…?
私はアナスタシア。
この城の主です。
ええ!?
こんなにおっきいお家、すごいねえ!
ふふ…クラウスの報告通り、
なんとも可愛い女の子ですね。
アナスタシアもきれいだよ。
お友達のメディアとおんなじくらい!
マリー、この方は名前じゃなくて
陛下って呼ばなきゃダメなんだぞ。
良いのです、アルト。
ねえ、マリー。
私もあなたのお友達にしてくれますか?
うん!
そのかわり、お友達はマリーと
遊んでくれなきゃだめなんだよ。
もちろんです!
私は時間があるときは奥の温室に居ます。
いつでも遊びにきてくださいね。
わあーい!
Block3
えへー…
なーにニヤニヤしてるんだ?
日記帳、なにかこうかなって
かんがえてるの。
ページが無くなったら
また新しいの買えばいいからさ。
とりあえず、絵とか…
好きなことなんでも書いてみろよ。
うん!
今日はいろんなことがあったから、
かくことたくさんだね。
日記書いたら、
自分の部屋に帰るんだぞ。
マリー、ひとりで寝るの…?
…ひとりじゃ眠れそうにないか?
……うん。
…仕方ないなぁ。
じゃあいいぞ、ここで寝て――
ちょっと待ったー!
り、リゼット!?
ずるいよ、マリーを独り占めして。
独り占めなんてしてないだろ!
してるじゃない。
みんなマリーと遊びたかったのに、
一日中連れ回しちゃって…
そ、それはいろいろと
用事があってだな…!
用事があるなら、私にも手伝わせて。
アルトってば、
すぐに自分ひとりで片付けちゃうんだもん。
それは、ほら。
久々の休暇だし、ゆっくりしたいかなと…
け、けんかはダメだよ…?
ほら、
マリーまで不安な顔してるだろ。
ご、ごめんね、マリー。
怒ってるんじゃないんだよ?
うん…!
Block4
それなら、マリーを連れて行っていいぞ。
俺じゃなくても、
誰かと一緒なら眠れるだろ。
ほんとにいいの!?
大丈夫だよな、マリー?
Block5
うん!
マリー、今日はリゼットとねる!
やったー!
じゃあ、ふたりでいろいろお話しようね!
あんまり夜更かししちゃダメだぞ。
もう、
アルトったらお父さんみたいだよ?
そ、そうか?
それじゃ、アルト。
おやすみなさい。
おやすみ、アルトー
ああ。 ふたりとも、おやすみ。
やれやれ…
俺もさっさと寝よう…
Block6
…なんか、妙にベッドが広く感じるなぁ…
【花鳥園イベント開始前】
Block1
ふぁああ…
すー……すー……
…ん、マリーはまだ寝てるのか…
…アルト…?
起こしちまったか。
おはよ、マリー…
…って…えええ!?
な、なんでマリーがここにいるんだよ!?
リゼットのとこで寝たはずだろ?
…あれ? ほんとだ…
なんでマリー、ここにいるんだろ…
寝ぼけてこっちに来ちゃったんだな。
ま、仕方ない。
リゼットには後で説明しとくよ。
こんな朝早くに…リゼットか?
ざ~んねん!
下町の看板娘、ビアンカちゃんでした~
なっ、何の用だ!?
あ~、ひどいなぁ、その言い草!
せっかくいいモノ持ってきてあげたのに。
いいモノって…
もしかして、マリーの身元が…?
ふっふっふ…じゃじゃ~んっ!
これを見よっ!
これは…
王立花鳥園、招待券…?
そう!
今日限りの招待券が売れ残っちゃってさ。
せっかくだから、
マリーにプレゼントしようかなって。
へぇ~、そりゃありがたい。
あ、残念ながらあたしは仕事でムリっす。
いや、誘ってないけど。
ま、代わりと言っちゃなんだけど
誰かイイ娘誘って行っちゃいなよ!
マリー、花鳥園に行ったら
花とか鳥とか、たくさん見れちゃうよ~
ありがとう、ビアンカ!
い~い笑顔!
それじゃ、楽しんできなね。
うん!
ビアンカも、お仕事がんばってね!
しかし、誰かイイ娘って言われてもなぁ。
あとひとり、誰を誘おうか…
Block2
よし、あいつに声かけてみるか!
【リゼット編】
Block1
うわあ…すごい!
鳥さんにお花…
しらないものが、いっぱいある!
王立花鳥園…素敵な施設だね。
こんな場所があったなんて、
知らなかったなぁ…
えーと、パンフレットによると…
『この花鳥園は、
建国の父・アルフレート1世が――
第一王女アナスタシアの
3歳の誕生日を祝し建造したものである』
…だってさ。
デカい誕生日プレゼントだなぁ。
アナスタシアって、
ヘーカのアナスタシア?
ああ、そうだよ。
アナスタシアは、お家だけじゃなくて
お庭もおっきいんだねー
そう言えば、アナスタシア陛下は、
園芸がお好きだって聞いたことがあるなぁ。
ここの中にも、陛下が品種改良した植物が
植えられてるってさ。
マリー、アナスタシアのお花みたい!
よし、行ってみるか。
Block2
…………
マリー、どうかしたか?
ねえ…きこえる?
鳥の歌…きれいなこえ…!
この声…カナリアだね。
カナリア…
黄色い色をした、
歌がとっても上手な小鳥だよ。
こんなにじょうずに歌えるなんて、
いいなぁ…
マリーもいつか、
こんなふうに歌えるかな?
歌えるように、なりたいねえ…
おっ、あそこにいる黄色いの、
カナリアじゃねーか?
ホントだ!
おーい、カナリアさーん!
ありー…
行っちゃったあ…
カナリアは臆病だから、
優しく近づいてあげないとダメだよ。
小さな声で、静かにお話してみて。
わかった!
ほら、あっちの木にとまってるぞ。
そーっと近づいて…
う、うん…!
こんにちは、カナリアさん…
マリーと、おともだちになってくれる…?
おしゃべりできた!
やったぁ!
すごいぞ、マリー!
わーい! わーい!
可愛いお子さんですなぁ。
鳥も喜んでますよ。
お子さん…?
アルトとリゼットは、
マリーのパパとママ!
お、おい、マリー!
いいねえ、
しっかり者のお父さんに優しいお母さんか。
みなさん、どうぞゆっくりと
楽しんでいってください。
はい、ありがとうございます。
否定しろよ!
いいじゃない、ここはマリーのため。
寂しい思いをさせちゃだめだよ!
うーむ、そうか…
つぎは、あのピンクいろの1本足さんにも
ごあいさつしてくるね!
マリー、気をつけて!
そんなに急いじゃ転んじゃう――
きゃあっ!
お前もな、リゼット…
Block3
今日はありがとう、アルト。
ビアンカさんにも、お礼言わなきゃね。
あいつはお礼より、
店の商品買った方が喜ぶよ。
それもそうか…
マリー、いっぱい鳥さんみたよ。
お花も、ちょうちょも!
良かったな、マリー。
それじゃあ、そろそろ帰ろっか。
ああ、行こう。
Block4
…ねえ、
アルトはどうして私を誘ったの?
どうしてって…
お前、鳥とか花とか好きだろ。
…なんだか最近、アルトがヘン。
変とはなんだよ、変とは。
だって突然
スイーツ巡りとか、花鳥園とか。
女心が分からない狩りバカって、
村の女子の間で有名だったアルトが…
…ひどい言われようだな、おい…
あ!
さては、好きな女の子ができたな?
はぁ!?
なんでそうなるんだよ!
母さんが言ってたの。
男の子は、好きな女の子ができて
初めて大人になるんだよ…って!
…………
ホントは今日も、
気になる子を誘って断られたんでしょ?
ポポかな、サクヤかな…
それともまさか、ののか…!?
ないないない!
断固としてない!
ええー、そうなんだぁ…
ようやくアルトにも
春が来たかと思ったのに。
今日はただ、
ゆっくり羽伸ばしたかっただけだって。
お前と一緒が、一番気楽だからな。
マリーだって懐いてるし。
なるほど、そっか。
それなら、素直に喜んじゃおうかな。
誘ってくれてありがとう、アルト!
ま、のんびり楽しもうぜ。
おーい、マリー!
あんまり先に行くなよ!
はーい!
【ポポ編】
Block1
うわ―――!
見たことないお花がいっぱいだー!
すごいね、ポポ!
ふたりとも、走っちゃだめだぞー!
はーい!
はーい!
やれやれ…
これじゃ遠足の引率みたいだな。
見て、マリー。
この葉っぱ、変わってるねー
ぎざぎざがついてて…
おおきなお口みたい。
つついてみよっか!
あっ、おい!
その草は――
……!!
ひゃああああっ!?
は、葉っぱに、噛まれたー!
アルト! アルト!
ポポが…食べられちゃった…!
…だから言わんこっちゃない。
えーと、パンフレットによるとだな…
『この植物は食虫植物と言い、
葉に留まった昆虫類を捕食する』だって。
葉っぱなのに、虫さんを食べるの!?
ポポも食べられちゃうのかな…
…怖いよう…
大丈夫だよ、食べるのは虫だけだ。
人間を食べたりはしませんって書いてある。
ほっ…
だけど…せっかくならバラとかさ、
もうちょっと女の子らしい花見ようぜ。
あっちから、いいにおい…!
あ、おい!
マリー、どこ行くんだ?
Block2
このお花だ!
マリー、このにおい、すき。
ほんとだー!
いいにおい!
この花はスイートピーっていうんだって。
アナスタシア陛下が品種改良で作った、
新色の株らしい。
ほへー…
女王陛下ってそんなことまでできるんだ…
こっちのお花は、ポポと同じ匂いがするよ。
あ! ポポ、これなら知ってるよ。
タンポポだもん。
タンポポ…
まえに、ポポが飲ませてくれた…
そう、タンポポコーヒーは
タンポポの根っこからつくるの。
今日もポットにいれて
もってきてるんだよー
そ、そうか…
準備がいいな…
うん!
アルト、そろそろのど渇いた?
い、いや、まだ大丈夫かな!
そっかぁ。
じゃあお昼ごはんのときだね!
そういやあっちの広場に、
アトラクションがあったな。
行ってみるか?
うわーい、行く行く!
からくり、からくり!
ちょ、おい…引っ張るなって!
せっかくアルトがさそってくれたんだもん!
今日はめいっぱい遊ぶんだー!
あそぶんだー!
こら、ふたりしてぶら下がるな!
腕が抜けちまうだろ!
うで…ぬけちゃうの…?
だいじょーぶだよ、アルトは強いもん!
ね、アルト?
そりゃ、ポポとマリーに比べたらな。
アルト、すごいね!
かっこいいね!
そ、そんな期待を込めた目で
見られると…
それじゃあ、
このまま広場までお願いしまーす!
ぐっ…
よし、しっかりつかまっとけよ?
ぬおおおおっ!
すごい…
お空をとんでるみたい!
わーい、
アルト、すごいよー!
Block3
はぁ~…
楽しかったねえー!
うん!
いっぱいあそんだね。
そりゃ良かった…
アルト、疲れちゃった…?
ん? いや、大丈夫。
ちょっと休めば――
…ぎゅぎゅぎゅぎゅー
……!?
えへー…
ポポのまねだよ!
それじゃあポポもー!
ぎゅぎゅぎゅぎゅーっ!
ちょ、ちょっと…
周囲の視線が、痛いんだが…
アルト、元気でた?
そ、そうだな…
やったぁ!
わーい!
よし、そんじゃあ帰るか!
【サクヤ編】
Block1
うわぁ…きれいなお花!
鳥さんもちょうちょも…いっぱいいるねえ。
ふーん、花鳥園か。
アンタにしちゃ気が利いてるじゃん。
そりゃどーも。
だけどアタシ、
子どものお守りとかマジ勘弁だからね。
大丈夫だ。
そこは全然期待してない。
よろしい。
ここって確か、
女王陛下の実験園でもあるのよね。
アナスタシア陛下の…?
園芸がご趣味なのよ。
バラの品種改良に関しては、
ちょっとした権威だって話よ。
へえ~、じゃあここの植物も…
陛下が育てた株がいくつかあると思うわ。
あ、ほら…あのバラ。
いいにおい…
あれ、このバラの名前…
『サクヤ』って書いてあるぞ。
そう、アタシが姫巫女に選ばれたとき、
お祝いに陛下から贈られた品種なの。
へえ~…
だからこんなにきれいなんだね。
マリーってば、分かってるじゃん。
そうなのよ、私に似合うバラをって
改良された品種なんだから!
あ、おい!
触っちゃダメだぞ、すごいトゲだ…
真っ赤でトゲが鋭いバラ…
うーん、たしかにサクヤっぽいな。
…それ、どういう意味よ?
…………
お、マリー。
あっちにクジャクがいるぞー
くじゃく…?
みたいみたい!
よーし、それじゃあ競争だ!
わーい!
あっ、こら、待ちなさいよ!
Block2
あれがくじゃくかぁ…
すごいね、羽、きれいだね!
アタシはクジャクっていまいち
好きになれないなー
へえ…意外だな。
ああいうハデなの、好きそうなのにさ。
派手ならなんでも
良いってわけじゃないの。
美しさの中にも、美学が欲しいのよね~
ビガク…
そう、あの派手な羽があるのは
クジャクのオスだけなの。
メスの気を引くために着飾ってるワケ。
ヤじゃない?
モテるために必死でオシャレぶる男なんて。
ひでぇ言い様だな…
お前だって、オシャレ好きだろー
別に、アタシは
モテるためにやってるワケじゃないもん。
ちゃんと内面も磨いてるし、
第一、クジャクみたいにケバくない。
いやー、十分ハデだと思うけどな。
ハデじゃない。
華やかって言いなさい!
じゃあ、この子は?
お、チョウチョか!
よく捕まえたなぁ。
珍しい…これ、ヒアゲハよ。
アマツのチョウチョなの。
ちょうちょ、好き?
そうね、蝶は好きかな。
はかなくも、美しくって。
それに、ヒアゲハはアマツじゃ
火山の神様のお使いでもあるのよ?
へえ~…
確かにこの真っ赤なチョウチョ、
火の粉が舞ってるみたいだもんな。
ひらひらきれい…
さっきのバラより、サクヤににてるね。
え、ほ、ほんと…?
やだ、ちょっと…
嬉しいじゃない…
なんだ、サクヤ…
照れてんのか?
マリー、こっちにいらっしゃい。
アゲハ蝶は橘の花が好きなの。
ほら、ストローで蜜を飲んでるでしょ?
ほんとだ!
みんな、おなかいっぱいのむんだよー
ひねくれてんだか単純なんだか…
だけど、
仲良くなったみたいで一安心だな。
Block3
おーい、ふたりとも、
そろそろ帰ろうぜー
はぁ? なに言ってんの?
まだそんな時間じゃないでしょ!
何時間遊んだと思ってるんだよ…
マリーも疲れてきてるだろ。
えっ、ホント!?
マリー、アンタ大丈夫?
マリー、だいじょーぶ、だよー…
…ご、ごめん…
つい引っ張り回しちゃった…
ううん、マリーうれしいよ。
サクヤとなかよくなれたもん。
あ、アタシも…
子どもは苦手だけど、アンタは別ね。
えへー…
よし、そんじゃ帰るぞ!
はーい!
【ののか編】
Block1
ふぁっ!?
わ、わたしと、花鳥園、ですか…!?
い、いい…いけません!
主を差し置いて、保養だなんて…!
保養って…
たかが半日、遊びに行くだけだろ。
花はキレイだし、ゆっくりできるし…
楽しいぞ~?
うう…行きたい…
なにもかも忘れて行ってしまいたい…
ですが、忍びとは
24時間365日忍びなのです。
主の側を離れるわけにはいきません。
にんにん!
むう…
よし、それならこうしよう!
Block2
うわぁ…きれいなお花!
鳥さんもちょうちょも…いっぱいいるねえ。
…で、なんでアタシがアンタたちと、
遠足ごっこしなきゃいけないワケ?
仕方ないだろ。
サクヤと離れるわけにはいかないって、
ののかが言い続けるんだから。
それじゃ、まるでアタシが
ののかのオマケみたいじゃない。
はうう…
そんなこと、あるわけないのです…!
わたしはいつでも、サクヤ様の忍び。
つまりは影、付属品、パンのみみ…
そう思うなら、この無駄に存在感ある
乳袋からなんとかしなさいよ。
ふぁっ!?
つ、つかまないでくださいい~!
けんかは、ダメだよー…
ったく、マリーを困らせるなって。
わ、分かってるわよ…
では、あちらの温室のほうを
見てみましょ――ふあっ!?
Block3
ぐふっ…!
ののか、アルト、しっかり~!
ふぐううう…!
も、申し訳ありません!
サクヤ様の前で、こんな…
こんなみっともない大失態ををを…!
ったく…
だからアンタは歩く鈍器だってのよ!
ほら、さっさと立ちなさい。
アルトが窒息してるわよ。
は、はい~!
Block4
ふう~、大変失礼しました!
ささ、わたしのことは気にせず温室へ!
ボケッとしてないで、行くわよ!
はぁ…はぁ…はぁ…
これ…もはやラッキーでもなんでもなく…
いつか命に関わる事態になるぞ…
アルト…かお、まっさお…
Block5
うわぁ…いいにおーい!
こんだけ花が咲いてると、
匂いでむせちまいそうだな。
この温室には、サクヤ様のお名前を
冠したバラがあるはずなのです!
アンタ…よくそれを覚えてたわね。
もう10年以上前の話よ?
サクヤの名前って、どういうことだ?
女王陛下はバラの品種改良がご趣味でね。
アタシが姫巫女に選ばれたとき、
お祝いに陛下が贈ってくださったの。
初々しかったサクヤ様にぴったりの、
大輪の紅バラでしたねえ~…
それって、いまのアタシは
スレてるって言いたいワケ…?
ちちち違いますよう~!
どうせいまのアタシは食虫植物よ!
ラフレシアよ!
ふええええ…!
あっ、この花!
お、サクヤのバラ、見つけたか?
ううん…マリーのお花、みつけたよ。
マリーさんのお花…?
これは…マリーゴールドかぁ。
へえ…確かに、マリーの花ね。
アタシのバラほどじゃないけど、
マリーにはぴったりの花じゃない?
元気良くて、可愛らしくて、
マリーさんによく似合います!
えへー…
ののかとアルトのお花もあるのかな…
マリー、さがしてみるね!
マリーさん、なんてお優しい…
仕方ないわねえ…
アタシも付き合ったげるわよ。
ののか、ののか、と…
サクヤ様まで…
わ、わたし、
幸せすぎて死んじゃいそうですう…
Block6
ののかのお花も、アルトのお花も、
なかったねえ…
すみません…
わたしの名前が、ののかじゃなければ…
おいおい、それじゃ本末転倒だろ!
そうよ、無ければ付ければいいだけ!
付ける?
陛下がアタシの名前を冠したバラを
作ってくださったみたいに…
いつか花に自分の名前を付けられるくらい、
偉い人間になれってことよ。
ほあ~…
なるほどな。
サクヤもたまには良いこと言うじゃないか。
たまには、は余計よ!
マリー、がんばるよ!
あたらしいお花みつけて、
ののかとアルトの名前、つけてあげる。
はうう…
もったいないですうう…
よし、それじゃあそろそろ
帰るとするか!
- 関連記事
-
- ステラグロウ 花鳥園イベントテキスト
- ステラグロウ ボツテキスト ダンテ シンクレベル2-1
- 【ステラグロウ】アナスタシアエンディングのテキスト


